株式会社ゼロナイズ

マネジメントオブザベーション(MO)

共有価値の創造(CSV:Creating Shared Value)

CSV(Creating Shared Value)は、マイケル・E・ポーターなどにより、CSR(企業の社会的責任)に代わる新しい概念として提唱された、社会課題の解決と競争力向上を同時に実現する経営モデルです。 我が国の企業の99.7%は、中小企業です。 もし、全ての中小企業が、地域社会における課題に対して10万円の寄付を行うと仮定したら、3000億円を超える資金になります。 例えば、この際、寄付金を分配すると…

マネジメントオブザベーション(MO)

原子力の安全性向上を担う人材育成事業(経済産業省委託事業)

マネジメントオブザベーション(MO)は、安全文化を実装するマネジメント手法です。 ゼロナイズのストロングポイントは、我が国固有の産業構造である「多階層」にフォーカスしたMO手法です。 安全文化は、発注者だけ、元請だけが取り組んでも、なかなか実装されません。 我が国の原子力施設で今求められているのは、法令順守(コンプライアンス)は当然として、その上、即ち、エクセレンスを目指すマネジメントです。 加えて、マネジメン…

マネジメントオブザベーション(MO)

非常口はどこですか?

安全文化に定評のある米国の原子力施設における会議に参加すると、会議の冒頭、「この建物の非常口は〇〇〇です」という発言を聞くことが度々あります。 米国の原子力施設は、通常の施設より災害のリスクが高いのでしょうか? もちろん、そのようなことはありません。 これは、階段の手すりと同じように、いまそこにあるリスクに対して、そして、そのリスクは決して高くないとしても、、、無料で、しかも、今すぐにできる「正しい行動」を積み…

マネジメントオブザベーション(MO)

お客様も手すりを持ちましょう

先日、お仕事をさせて頂いている企業の階段の上りで、私の前のお客様が足を滑らせて転倒する姿を目撃しました。幸いにも、数秒の硬直後、膝をさすりながら立ち上がり、「手すりを持って」再び上り始めました。 お客様が階段で怪我をしたならば、当然のことながら相手企業の皆様に多大なご迷惑をお掛けします。 安全を第一に考える企業と一緒にお仕事をさせて頂こうと考えるのであれば、我々自身も、自ら手すりを持つのは当然です。 誰にも見ら…

マネジメントオブザベーション(MO)

タッチ・アンド・コール

本日未明のサッカーワールドカップで、日本は惜しくもベルギーに負けてしまいましたが、そもそも世界と戦うということ自体に敬意を表します。 中小ビジネスの世界で、世界と戦うレベルになりたいと願っても、ベンチ入りすらかなわない企業が数えきれないほどありますし、仮に、足がかりを作ったとしても、互角に戦えるまでには、やはり、血のにじむような努力が必要だと思います。 もちろん、私たちの会社も、世界はおろか、国内においても厳し…

マネジメントオブザベーション(MO)

たかが手すり、されど手すり

安全文化を実装する上で、特に大切なキーワードは、「Compliance(コンプライアンス)」,「Excellence(エクセレンス)」,「We all do(ウィーオールドゥ)」です。 これらを日本語に訳して「法令・ルールを遵守すること」「法令・ルールを超えた行動を行うこと」「全員が行うこと」としても、決して悪くはありませんが、どうしてもしっくりこないことから、私たちは、(この3語だけは)あえて英語表記を使わせ…

マネジメントオブザベーション(MO)

玄海原子力発電所3号機のTV報道内容から

3月30日、玄海原子力発電所3号機の2次系配管から微量の蒸気漏れがあり、現在、発電を停止し、丁寧な対応が行われていると報道されています。 電力会社の職員であれば、すぐに他社の情報が共有され、報道から得られる以上の情報が入手できますので、報道に違和感を感じることがあっても、他社の発表内容に違和感を感じることは、まずありません。 むしろ、他社の皆さんが、様々な苦労をしながら、情報提供を行っている姿勢に頭が下がる思い…

マネジメントオブザベーション(MO)

中小企業における多様な人材を活用するにあたっての課題

2017年度版「中小企業白書P462(中小企業から見た、多様な人材を活用するにあたっての課題)」によれば、もっとも回答割合の高いのが「管理職の意識改革」であり、42.3%となっています。 多くの中小企業において、「管理職の人材育成」が重要成功要因と認識されているにもかかわらず、いざ、それを実行しようとすると、なかなか上手く出来ていないものと推察されます。 そもそも中小企業は、我が国経済の活力の源泉であり、新たな…

マネジメントオブザベーション(MO)

逗子のタクシー

先日、仕事で逗子(横須賀)に行きました。 逗子駅から訪問先までタクシーに乗車した際、タクシーの運転手さんは、すれ違うほぼすべてのタクシー間で簡単な挨拶を交わしていました。 会社が異なるのに、なぜ挨拶をするのか不思議に思い尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。 「逗子周辺には、各社のタクシーを合わせても100台程度しかないので、みんな顔見知りです。もちろん、余裕をもって周りに目を向けることで安全が向上するとい…

出版

「原子力安全文化の実装(想定外を想定する)」を出版

エネルギーフォーラム新書より、『原子力安全文化の実装(想定外を想定する)』を出版しました。 一番起きてほしくないことは必ず起きます。あとは、それがいつ起きるのかという問題です。十年後なのか千年後なのか、一万年後なのか…。起きる確率がどの程度かによって、今現在の対応が異なるだけです。 目次 第1章 安全文化を備える 第2章 マネジメントオブザベーション(MO) 第3章 コンプライアンス経営からエクセレンス経営へ …