マネジメントオブザベーション(MO)

お客様も手すりを持ちましょう

先日、お仕事をさせて頂いている企業の階段の上りで、私の前のお客様が足を滑らせて転倒する姿を目撃しました。幸いにも、数秒の硬直後、膝をさすりながら立ち上がり、「手すりを持って」再び上り始めました。

お客様が階段で怪我をしたならば、当然のことながら相手企業の皆様に多大なご迷惑をお掛けします。

安全を第一に考える企業と一緒にお仕事をさせて頂こうと考えるのであれば、我々自身も、自ら手すりを持つのは当然です。

誰にも見られていないところで、どれだけ安全に配慮できるのかが、求められているのです。

安全確保には、発注者も受注者も、元請けも下請けもなく、「We all do」があるのみです。

ところで、私たちが、階段の手すりを持つことをお願いしているのは、階段での転倒防止という直接的な意味あいよりむしろ、意識改革のためです。

それ程高い確率で起こるとは思えない階段からの転落災害において(しかし、世間一般では多々ある災害です)、例えわずかでも、災害の確率を低減させようとする丁寧な行動がどれほど行えるのかという、意識改革の観点です。

階段は、職場だけでなく至るところにありますので、職場を離れても常に安全に対する意識を巡らすことができるのという観点です。

そのような中、関係者全員が階段の手すりを持つようになると、新しい光景を目にすることができます。

それは、朝の階段プチ渋滞です。

朝は、ほぼ同じ時刻に出社する方が多いですので、階段の端を一列になって上るために、ほんの少し、渋滞が起きます。

もちろん、エレベーターやエスカレータもありますので、渋滞といえるような渋滞ではありませんが、階段の下で、ホンの数秒~数十秒遅れることになります。

これは、丁寧な行動を行うという安全確保対策の基本に対して、毎日、毎朝、訓練を行っているということと同義です。

さて、皆様の会社では、朝の階段プチ渋滞は、起きていますでしょうか。

今日も一日、ご安全に。

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