マネジメントオブザベーション(MO)

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

新年、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

当社にとって、コロナ禍での2年間は、アフターコロナ下で大きく飛躍できるように、コロナ禍でしかできないことを行おうと思いながら匍匐前進してきた日々でした。

2023年は、この2年間で培った種を活かして、少しずつ成果を出していきたいと思います。

新年になって、為替もやっと円高に振れてきましたが、まだまだ安心はできません。当社のようにドル建ての支払いを行う事業では(今年は輸出を増やしていく方針ではあるものの)、為替(円安)の影響はもとより、日米のインフレ度合いの差も(ダブルパンチで)影響を受けます。世界情勢に翻弄され、国力の差に虚しさを感じることも多々ありますが、だからこそ、原子力発電、原子燃料サイクルを安全に、確実に、丁寧に行って、我が国の耐力を根底から強くしたいという想いも高まります。

さて、一般に、物やサービスの「価値」は「価格」で表しますが、置かれている状況によっては、必ずしも、相等しい価格で販売できるとは限りませんし、当社も同様です。

例えば、新製品を市場に投入する際、市場浸透価格戦略(ペネトレーションプライシングとも言い、あえて安値で販売する戦略)を取る場合なども、投資の回収には中長期の見込みがとても重要です。

しかしながら、VUCAの時代と言われる昨今、中長期の見込み(市場予測)の確からしさを高めることは困難であり、2023年は、なお一層、混迷を深めてくるものと思われます。少なくとも、金利が上昇することは間違いないと思いますが、適切な投資(借金)を行うということは、企業価値を高めることでもありますので、どこに、どのように投資していくか、まさに勝負どころだと感じています。

そのような中、様々な見方があることは承知しておりますが、「企業経営とは人材育成なり」というのが当社の基本的な考え方です。

原子力事業のように、諸外国においても(実践型人材育成には時間も費用もかかることから)、終身雇用を前提とするような特殊な事業(個人の能力の優劣よりむしろ、チーム力を以て、ゆっくりでも確実に行うことが重視される仕事)であれば当然の考え方ですが、こと、一般の製造業、建設業、サービス業等においては、終身雇用の崩壊、人材の流動化、さらには事業リスクとの見合いで、「安全教育費」「人材育成費」のコストカットが顕著になっているようにも感じます。

マズローの欲求段階説に依るまでもなく、生産性向上の源は「心理的安全性」、言い換えれば、「エンゲージメント」であって、その根源は「自己実現」「自己成長」、即ち、「人材育成」です。

昨今は、高齢者の就業支援の観点から、リスキリング分野の補助金を増やそうという動きもありますが、そうであれば、まずは、貧富の差の拡大によって、学費はもとより高校の受験費用も捻出できないというような貧困家庭への支援について、もっと目を向けていかなければならないと感じています。

MOの理論(絞り込んで徹底することが重要であって、”広く薄く”は悪手)に則れば、貧困対策は、最も効果的な少子化対策になると考えられます。少子化は、我が国自体が持続できないことを意味する”待ったなし”の問題です。先が読めない時代だからこそ、国も、国の将来を担う子供達の基礎教育、情操教育の分野にさらなる投資を振り向けて頂ければ嬉しいなあ、、と思います。

当社にできることは本当に少ないですが、本年も、実践型人材育成をはじめとした当社事業において皆さまから頂戴した収益を、未来を担う子供たちの基礎教育、情操教育に出来る限り還元していきたいと思います。

本年も、経営理念に則り、お客様とともに、明るく楽しく、一歩一歩進んで参ります。

変わらぬご指導、ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い致します。

経営理念

仕事は文化祭、仕事を楽しもう!
だからワクワク、いつも笑顔と雑談で!
お客様はファミリー、一緒に成長しよう!
そうすればきっと誰かの役に立てる!
そうすればきっと日本の役に立てる!

本年も、どうか健康にご留意され、安全第一でお過ごしください。

株式会社ゼロナイズ 代表取締役 中小企業診断士 大木 恵史

 

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