「VUCA」とは、「Volatility(不安定さ)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をつなげた言葉であり、経済、企業組織、個人のキャリアにいたるまで、ありとあらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況にあることをいいます。 加えて、少子高齢化、電動化、自動化、AIやIotの進展によって、今後も、高度情報化社会が…
マネジメントオブザベーション(MO)
従業員エンゲージメント(Employee Engagement)
「従業員エンゲージメント(Employee Engagement)」とは、熱意ある社員、ロイヤリティが高い社員、愛着心が高い社員、貢献意欲が高い社員を総称する言葉です。 米ギャラップ社の調査によれば、高い「従業員エンゲージメント」は、高い「顧客満足」を作り出す源として整理されています。 言い換えると、顧客満足を高めようとするのであれば、まずは、従業員満足を高める必要があるということです。 では、どうすれば従業員…
心理的安全性
我が国では、トヨタカイゼンが有名ですが、広義には、トヨタカイゼンもIE(Industrial Engineering)の一環であると捉えると、今まで見えなかったものが見えてきます。 一方で、火力・原子力施設のようにQMSが充実している職場は、ISOに基づく各社のQMSの理念そのものがカイゼン活動の理念と合致しているはずですので、カイゼン活動をQMSとは別のマネジメントとして導入するとなると、深い注意が必要です。…
アマゾンの米オーロラへの出資について(雑感)
2019年2月9日の日経新聞(13面)に「アマゾン、自動運転参入」という記事が載りました。同じ紙面の12面には「ヤマト、人手確保進み反撃」という記事が載っています。 この2つの記事には関連性がないようにも見えますが、ソフトバンクとトヨタによる新しいモビリティーサービスの連携や、トヨタによる米ウーバー(UBER)への出資、さらには、米ウーバーの筆頭株主がソフトバンクであることなどから、今後のモビリティーサービスを…
共有価値の創造(CSV:Creating Shared Value)
CSV(Creating Shared Value)は、マイケル・E・ポーターなどにより、CSR(企業の社会的責任)に代わる新しい概念として提唱された、社会課題の解決と競争力向上を同時に実現する経営モデルです。 我が国の企業の99.7%は、中小企業です。 もし、全ての中小企業が、地域社会における課題に対して10万円の寄付を行うと仮定したら、3000億円を超える資金になります。 例えば、この際、寄付金を分配すると…
原子力の安全性向上を担う人材育成事業(経済産業省委託事業)
マネジメントオブザベーション(MO)は、安全文化を実装するマネジメント手法です。 ゼロナイズのストロングポイントは、我が国固有の産業構造である「多階層」にフォーカスしたMO手法です。 安全文化は、発注者だけ、元請だけが取り組んでも、なかなか実装されません。 我が国の原子力施設で今求められているのは、法令順守(コンプライアンス)は当然として、その上、即ち、エクセレンスを目指すマネジメントです。 加えて、マネジメン…
非常口はどこですか?
安全文化に定評のある米国の原子力施設における会議に参加すると、会議の冒頭、「この建物の非常口は〇〇〇です」という発言を聞くことが度々あります。 米国の原子力施設は、通常の施設より災害のリスクが高いのでしょうか? もちろん、そのようなことはありません。 これは、階段の手すりと同じように、いまそこにあるリスクに対して、そして、そのリスクは決して高くないとしても、、、無料で、しかも、今すぐにできる「正しい行動」を積み…
お客様も手すりを持ちましょう
先日、お仕事をさせて頂いている企業の階段の上りで、私の前のお客様が足を滑らせて転倒する姿を目撃しました。幸いにも、数秒の硬直後、膝をさすりながら立ち上がり、「手すりを持って」再び上り始めました。 お客様が階段で怪我をしたならば、当然のことながら相手企業の皆様に多大なご迷惑をお掛けします。 安全を第一に考える企業と一緒にお仕事をさせて頂こうと考えるのであれば、我々自身も、自ら手すりを持つのは当然です。 誰にも見ら…
タッチ・アンド・コール
本日未明のサッカーワールドカップで、日本は惜しくもベルギーに負けてしまいましたが、そもそも世界と戦うということ自体に敬意を表します。 中小ビジネスの世界で、世界と戦うレベルになりたいと願っても、ベンチ入りすらかなわない企業が数えきれないほどありますし、仮に、足がかりを作ったとしても、互角に戦えるまでには、やはり、血のにじむような努力が必要だと思います。 もちろん、私たちの会社も、世界はおろか、国内においても厳し…
たかが手すり、されど手すり
安全文化を実装する上で、特に大切なキーワードは、「Compliance(コンプライアンス)」,「Excellence(エクセレンス)」,「We all do(ウィーオールドゥ)」です。 これらを日本語に訳して「法令・ルールを遵守すること」「法令・ルールを超えた行動を行うこと」「全員が行うこと」としても、決して悪くはありませんが、どうしてもしっくりこないことから、私たちは、(この3語だけは)あえて英語表記を使わせ…

